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書評

さかなクンを名誉博士にまで育てた両親の教育方針がすギョい!

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書評「一魚一会」

まいど、おおきに!無類の読書好き、なまけタイガーです。

いつものように本屋巡りをしているとギョッとするタイトルの本が飛び込んできました。

「あっ!さかなクンが本出してる!買おう!」

タイトルがうまい!いや、もう卑怯だよね。タイトルだけで買いたくなっちゃうよ

さかなクンの肩書き

さかなクンと言えば、東京東洋大学客員准教授・東京海洋大学名誉博士という素晴らしい肩書きを持ち、甲高い声と高すぎるテンションで話す姿が特徴的ですよね。一方で、年齢が非公開だったり、はこふぐの帽子をいつもかぶっていたり謎が多いとも言えます。

 

肩書きを見る限り、幼少期からエリートコースで来たのだろうなと思ったんですが、実はそうではなかったということが分かりました。

さかなクンが名誉博士にまで登りつめることができたのには、両親の子育て方針があってこそだったんだなと感じました。

さかなクンの幼少期からの両親の教育をみていきましょう。

 

さかなクンの特徴・成長

①好きなこと・関心があることには一直線

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ハイハイをするかしないかという赤ちゃんの段階から、夢中でお絵かきに熱中していた。

 

2・3歳の頃、兄と砂場で泥ダンゴ作りをしていた時のエピソード

夕方になり母に帰宅を促された際に、兄はすぐに手を止めるものの、さかなクンは「砂場の縁全部に泥ダンゴを置くまで帰らない」と言って譲らない子供だったそうです。もともと一度好きになったら止まらない、最後までやり切る性格だったということが言えますね。

 

②最初から魚一筋ではなかった

さかなクンが最初に夢中になったものは、「トラック」だったそうです。当時の愛読書は「はたらくじどうしゃ」という絵本。

乗用車には目もくれず、トラックの絵ばかりを描いていたとのこと。この頃は「トラックくん」ですね。

 

小学生になり、トラックと同じくらい「ゲゲゲの鬼太郎」の妖怪の絵に衝撃を受け、妖怪に興味を持つ。

もともと恥ずかしがり屋で大人しい性格の彼は、外に遊びに行くこともなく学校の休み時間にもトラックや妖怪の絵を描いたり図鑑で調べて毎日を楽しんでいたそうです。この頃は「妖怪くん」ですね。

 

③さかなクンへ変身

小学2年生の時、学校のノートに友人に落書きをされた「タコ」の絵に衝撃を受け、興味はタコ一筋になったそうです。

その日のうちに、図鑑でタコを調べまくる徹底ぶり。

 

その後、友人の誘いでタコを釣りに行き、家で飼おうとしたものの、不注意でタコが死んでしまいます。

そのショッキングな経験から、タコ以外の魚にも目が向くようになり、お魚全般大好きな、さかなクンが誕生するのでした。

 

④興味のないことはあまり取り組まない

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学校に図鑑を持っていくため、ランドセルには教科書を入れていかない。

そして、授業中は絵を描いていてほぼ参加していない子供だったそうです。

 

この時点で、普通の子どもじゃないですよね。興味のあること・好きなことに一直線な子というだけでは片づけられない感じもしますが・・・

こういった特徴的な子供の才能を生かすも殺すも環境次第なのだとすごく思わされました。

 

さかなクンは、ハッキリ言って変わった子だったんだと思います。

本書はさかなクンの自叙伝という形で、幼少期から現在に至るまでの経緯が語られています。

 

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すギョい教育方針

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幼少期から特徴的な子供だったさかなクンは、現在、東京海洋大学客員准教授・名誉博士にまで出世しています。

特徴的な幼魚だったさかなクンを立派な出世魚に育てた両親とさかなクンのやりとりをご紹介します。

 

①夕食は毎日タコ

小学生時代、ある日を境にタコに夢中になります。

実は最初は魚全般が好きだったわけではないんです。

 

図鑑や料理本などあらゆる本からタコを見つけ眺めていることが楽しくて仕方なかったとのこと。

そして、毎日のように夕食にはタコをおねだりするようになる。

 

母は嫌な顔ひとつせず、「マー坊はタコが好きなんだね」と笑い、刺身・煮込み・酢の物など味を変えて1ヶ月ほど毎日料理をしてくれたという。

僕は無類のタコ好きですが、さすがに毎日1ヶ月も続いたら嫌になると思います。

 

②息子の気になった魚はまるごと買う

普段、魚屋に行った際に、息子が気になった魚はまるごと買っていたそうです。

さかなクンが絵を描いた後は、料理をして食べさせるようにしていたとのこと。

 

かといって、何でも与えていたわけではなく、家で飼う用の魚や図鑑などは誕生日などの特別な日だけに限定にしていたという。

また、その他に買いたいものはお小遣いを貯めて買うように言われていたとのこと。

 

③毎週日曜日は水族館へ

生きたタコが観たいというさかなクンのために、毎週日曜日は水族館に連れて行ってくれた。

一日中水族館でタコばかり眺めている息子に対し

 

「へえ、タコって面白いんだねぇ。お母さんもどんどんタコが好きになってきたよ。」

ちなみに父親と息子も当初は一緒に通っていたものの、あまりにさかなクンの滞在時間が長いので次第に行かなくなったそうです。

 

このように、母親だけはサカナくんの興味あることをトコトンやらせてあげています。

さかなクンは、そんな母の言葉や行動から、母にタコの魅力を分かってもらえた嬉しさがあったと語っています。

さかなクンの興味があることを、ひたすらやらせてあげようとする姿勢がスゴイですね。

 

④見守る

さかなクンがタコの次に夢中になったのは「ウマヅラハギ」という魚。

その魚が、割烹料理屋(柳川)の水槽に泳いでいることを発見した彼は、興奮して母に話した。

 

「お母さん、いま大和にいったらね、柳川さんの水槽の中にウマヅラハギちゃんがいたんだよ!いいなあいいなあ。」

この言葉を聞き、母は夕飯の支度を中断。

 

母「じゃあいってみようか」

と、すぐに車でお店に向かったのです。

食べるためではなく、その魚を飼うためにもらいにいったということですね。

 

お店にて

さかなクン「あのー表で泳いでいるウマヅラハギちゃんをください!」

板前「あいよ、ウマヅラハギね。ちょっと待っててな」

 

結果、姿造りになったウマヅラハギが出てきてさかなクンは泣いてショックを受けることになる。

基本的に、母はあえて一切の口出しをしなかったそうです。板前さんにお願いするときもすべて自分でやるように言われていたとのこと。

後に、さかなクンが自分で魚の刺身を作った時も刺身を水洗いして味がしないという事態になっても、何も言わなかったそうです。

失敗するかもしれないけれど、あえて経験させることで学ばせようとしていたのでしょう。

 

⑤実害が出ても気にしない

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小学校を卒業するころには、大小10個ほどの水槽に50種くらいの魚を飼っていたそうです。

その水槽の重量と水分によって畳が腐り、沈んでいったそうです。

 

そんな時も母は

「水槽って、畳に置いちゃダメだったのね」と言いつつ、一切止めなかったそうです。

それどころか、新しい水槽を買い、好きなことを続けられるようにしてくれたとのこと。

 

普通、家の畳が腐り沈んでいったら一大事だと思いますが、それでも息子のやりたいことをつづけられるように気にしていないふりをしていたのかもしれません。

 

⑥このままでいい

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授業中は絵を描き、休み時間は図鑑を見たりして授業を受けていなかったさかなクン。

当然、全然授業についていけず成績はみるみる悪化していったそうです。

 

特に算数はちんぷんかんぷんで、答案用紙に魚の絵を描いて提出することもあったとか。

家庭訪問で毎年言われたこと

 

先生

「本当に絵がお上手ですね彼の描く絵は素晴らしい。ただ、授業中も魚の絵を描いてばかりで、授業に全く集中していません。もう少し、学校の勉強もきちんとやるように家庭でもご指導いただけませんか。」

「あの子は魚が好きで、絵を描くことが大好きなんです。だからそれでいいんです。」

先生

「しかし、今のままでは授業にまったくついていけていません。今後困るのはお子さんなんですよ」

「成績が優秀な子がいればそうでもない子もいて、だからいいんじゃないですか。みんながみんないっしょだったら先生、ロボットになっちゃいますよ」

先生

「では、絵の才能を伸ばすために絵の先生をつけて勉強をさせてあげたらいかがですか。」

「そうすると、絵の先生とおなじ絵になってしまいますでしょ。あの子には、自分の好きなように描いてもらいたいんです。今だって、誰にも習わずに自分であれだけのものを描いています。それでいいんです。」

さかなクンのお母さんは、一度も「勉強しなさい」「魚のことはそのくらいにしておきなさい」などと言うことはなかったそうです。

 

⑦母はいつでもサポート

さかなクン一家は、通知表をもらう日は寿司屋に食べに行く習慣があったといいます。

そこには普段は仕事で家を空けていることが多い厳格な父も一緒。

個室で通知表を見た父はテーブルを思い切り叩く音とともに「なんだこれは!なにやってんだ!どうなってるんだ!」と怒鳴る。

 

周りのお客さんがビックリしてしまうほどの大声で怒鳴られることが恐怖だったと言います。

ちなみに通知表は毎度、「2」がズラリと並んでいる状態だったそうです。

そんな最悪の気分での帰路でも母は素晴らしく彼をサポートしています。

 

母「だいじょうぶよ。何があったって命がとられるわけじゃないんだから。」

このようにして、彼は自分自身がやりたいことを続けていくことができていたということですね。

 

さかなクンから学ぶ成功法則・教育法

 

【もし夢中になっているもの、大好きなことがあったら、ぜひ続けてみてください。好きなことを追い続けるのはすばらしいです。ひょっとしたら将来の道にはつながらないかもしれません。途中でスーッと気持ちが冷めてしまうこともあるかもしれないし、全く別の道に歩むことになるかもしれません。それでもいいと思います。夢中になって一つのことに打ち込んだという経験は決してムダにはなりません。人生のどこかできっと役に立ちます。】

 

【もしお子さんがいらっしゃったら、今お子さんが夢中になっているものが、すぐ思い浮かぶはずです。それは無視かもしれないし、ゲームやお菓子かもしれません。つい「もうやめなさい!」なんて言ってしまいたくなるかもしれません。けれど、ちょっとでもお子さんが夢中になっている姿を見たら、どうか「やめなさい」とすぐに否定せず「そんなに面白いの?教えて」ときいてみてあげてください。きっとお子さんは喜んで話をしてくれるはずです。その小さな芽が、もしかしたら将来とんでもなく大きな木に育つかもしれません。】

 

まとめ・感想

さかなクンは「一度たりとも、お魚を観たい、飼いたい、描きたいといった自分の中から湧き出てくる思いを我慢した記憶がない」と語っていました。

 

お寿司屋さんでの父親の態度を見る限り、魚に夢中な自分を責めたり、やる気が削がれたりしてもおかしくなかったと思います。子ども時代なら尚更です。

それでも、上記の発言が出るということは、いかに家族のサポートが大きかったかということがうかがえますね。

 

現在は、東京海洋大学客員准教授・名誉博士にまで出世したさかなクンですが、もしも、母親も彼の好奇心や行動力を制限する方向に働きかけてしまっていたら、現在のさかなクンは存在していないことでしょう。

自伝を読む限り、学校の成績が悪かったというだけでなく、他の職業につくこともなかなか難しかったことが語られていました。

 

案外、順風満帆に博士にまで登りつめたわけではないということと、好きなことを突き詰めることのすごさを感じさせる内容でした。

近年は「好きなこと」を仕事にして生計を立てている人が注目されやすい時代です。

YOUTUBEのCMで「好きなことをして生きていく」というテーマが打ち出され話題になったこともありました。

 

ブログの収入だけで生活できている人も、それにあたると思います。

自分の興味あること、夢中になれることなんて仕事に結び付かない。そう考えている方も多いと思いますが、さかなクンの書籍を読んでみると、そんなことないかもと思わされました。

 

言い方は悪くなるけれど、「ただの魚オタク少年」が好きなことを突き詰めていった結果「大学准教授・博士」というところまでいけたのですから。

極端な例ではありますが、自分が過去に夢中になれたこと、好きだったことを再びやってみることで何か新しい発見があるかもしれません。

本書は、さかなクンの自伝ですが、彼の人柄がもろに現れている内容でした。魚に対する情熱、想いがものすごく伝わる面白い内容です。

読みやすくて、オススメの書籍でギョざいました。

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