書評 99%の人がしていないたった1%のリーダーのコツ
理想的なリーダー像ってイメージできますか?
読む前に、想のリーダー像を考えてから読み進めてみました。
考えが一致するところと、思いもよらないことが多くあり、なるほど~!!って思わされる良書であった。
正解はないと思いますが、本書を読むまで理想のリーダー像が私には描けていなかった。
私は現在、28歳。今までリーダーになることはほとんどなかった。先輩リーダーが2ヶ月休職になった時、代打で2ヶ月務めた経験があるくらい。
その時は、チームをまとめるのは難しいもんだなぁとは思ったけど、期間限定だったからあまり考えることもなく過ごしてしまった。
そんな時、10歳年上の先輩がタイミングよくオススメしてくれたのが本書。早速ポチッた。
前置きが長くなりましたが、私が特に要チェックや!!って思ったところをまとめてみる。
①4番バッターばかりを集めない
そりゃそうだと思う。スラムダンクで言えば、いくらエースの実力があるとしても、5人全員「山王戦前の流川」では試合が成り立たないだろう。
②自分がトップのチームにしない
自分が全てにおいて上でいなければならないと言う責任感で、メンバーを選び、接すること。
これは、チームで目標を達成を目指すためには逆効果になる。
いかに自分よりも優秀な人も入れ、働きやすい環境を作り出すかによって、チームの力が高まるということでしょう。
③バランスは考えない
著者は、仕事を振る際には、まずはうまくやれそうな人に依頼すべきだと考えているとのこと。
仕事は難しいことから順番に出来る人に割り振り、最後に残った仕事を残った人に依頼する方が良い。
そもそも、出来る人に仕事は集中するものとして考え、難しい時には言ってこられるような大勢を作っておけば良い。
仕事量に差が出て、不公平感が出てしまうんじゃないのか?と思うんだけど・・・
完全にアンバランスにならないようにしたらいいってことかな。
④手柄は必ずメンバーに渡す
成果はメンバーの手柄に、ミスはたった一文字の誤字さえも、リーダーである自分の責任として振る舞えば、チームは団結する。
部下の仕事の手柄をとる人、いるいる。それは尊敬されないだろう。
⑤部下のSOSにはすぐ対応
リーダーはそんなに暇じゃないという声もあるだろうが、「今じっくり聞く方が、火を噴いて炎上してから対応するより、むしろ効果的」
相談しやすい関係づくりが大事ですね。そもそも、相談しにくいリーダーだったら、じっくり聞くことすらままならないだろう。
⑥感謝を伝える
メンバーがトラブルの報告で駆け込んできた場合、まず「ありがとう」と言うようにしてください。
ギリギリまで踏ん張ろうとしたけどどうにもならないから来ているのだから決して責めてはいけない。
これにより、「相談をもちかけることについては、あのリーダーは責めない」ことが分かると、メンバーはあなたに相談しやすくなる。
「ありがとう」と言うなんて、すごく意外だけど、効果的な感じがする。
以前の私の上司は、しょっちゅう怒鳴っているタイプで本当に相談することは難しい方だった。
こういう対応をするとリーダーに相談しやすいですね。
⑦自分のミスを素直に認める
メンバーは、プライドが高く自分のミスを認められない人よりも正直な人についていきたいと感じるからだ。
ただし、一度ミスを認めて謝罪した後は、むやみに何度も謝罪し続けないこと。
あまりに何度も謝罪していると、それはそれでリーダーの信用が落ちますよね。
⑧細かいことを言い過ぎない
細かいことを言われると、ウンザリすると言うことと、個別に細かいことを言う時間をとると、ロスになる。
さらに、あとでリーダーが詳細にチェックしてくれるという考えをもたれてしまう。
これにより、むしろ細かいミスが減るどころか増えてしまう。
まさしく本末転倒。部下を信頼して任せるということの大切さが伺えますね。
⑨関心をもつ
リーダーは、どんなことがあってもメンバーを好きでいなければならない。メンバーと心を砕く会話をするように心掛ける。
私は個人的には、むやみに仲良しにしている必要はないと思っています。
それでも、どういう考え方をする人物なのかとか、その人の個性を知るためにも雑談をする機会は必要だと思います。
⑩やる気に火をつける
メンバーのモチベーションが低いと感じるなら、それはリーダーとして、メンバーの成長意欲に火をつけられていない証拠です。
やる気のベクトルを、大きくするのも方向付けをするのもリーダーの役割ということですね。
⑪話すより聞く
コミュニケーションは十分にとっているにも関わらず「上司が話を聞いていない」という状況がある。
リーダーは経験豊富なため、つい一方通行で話しがち。
これでは、メンバーは不満を抱く。たとえ、話を聞くだけでもメンバーのモチベーションは上がります。
これ、結構どこの会社でも、あるあるなんじゃないでしょうか。私も、ついつい後輩には一方通行で話してきていたなぁと反省。
⑫相談する
リーダーは、助けてほしいこと、意見を聴きたいことがあったら遠慮なくメンバーに相談するようにしてください。
それにより、メンバーから見下されるのではないかと心配になるかもしれませんが、それはむしろ逆。
相談されたメンバーはキタイにこたえたいと努力するため、チーム力が高まる。
これも意外。漠然と、リーダーはドッシリ構えていないといけないみたいな思い込みがあったから、なるほどな~と思った。
⑬気負い過ぎない
リーダーに任命された時、誇らしさと未来への希望でやる気に満ち溢れているでしょう。しかし、途中から失速し田時ほど、惨めなものはありません。
その気合、そのテンションは目標達成のために有効でしょうか?
まずは、ゆっくりスタートしようじゃありませんか。
これも、あるあるじゃないでしょうか。露骨に当初より、失速したリーダーをみたメンバーは、きっと良い印象は持てなくなるでしょうね。
⑭いつでも暇をよそおう
「お忙しいところすみません」と言った常套句に対しても、「いえ、全然忙しくないですよ」といちいちこだわっている。
暇を演じていると、実際に気持ちや時間い余裕が出てくるから不思議です。
リーダーが忙しいを口癖にしていると、メンバーにもその余裕のなさが伝わります。水からチーム内に不安を作り出すような愚はおかしてはいけない。
これ、やってしまっていたなぁと反省。嘘でも「いそがしくない」と言ってみる。
これ、精神的な余裕を生むには良さそう。ミスが減ったり、パフォーマンス上がりそうな感じがする。
⑮完璧であろうとしない
リーダーは完全な人物であるわけではありません。
メンバーが求める完璧なリーダー像に盲目的に近づこうとし、完璧であろうとしすぎると本来の目的を失い、心を病んでしまう。
これもあるあるじゃないかな。
私の場合ですが、どうしても後輩より出来る自分でいないといけないという思いがあるから、無理をしてしまうことがありました。
チームとしての目的・目標達成のために何が必要かを考えたら、完璧な必要はないということですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。タメになることが沢山書いてあったのですが、ほぼ本1冊まるまるになってしまう勢いなので、割愛して15項目に絞りました。
※ちょっと逸れますが、スラムダンクの話。
個人的には、陵南高校の理想的リーダーは魚住さんやない、仙道さんや!って思っています。
ちょっとルーズなところが玉に瑕だけど、圧倒的に個人の実力がありながら、周りを活かす黒子に徹することも出来る。
そして、うまくコミュニケーションをとることによりチームのモチベーションをうまくコントロール出来るだけ周りが見えている。
私には、漫画のキャラではありますが、仙道さんは理想的なリーダーに思えます。
本書は、現在リーダーの方、これからリーダーになる方はモチロンのこと、そうでなくても後輩指導をする上でも役に立つと感じます。
ほとんどの項目が2ページにまとめられており、基本的なことが分かりやすく書かれていて非常に読みやすい良書だと思いました!!
自分なりの理想のリーダー像を描くために、この本は要チェックや!!↓
図解 99%の人がしていないたった1%のリーダーのコツ [ 河野 英太郎 ]
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