書評 やりたいことをすべてやる方法
元格闘家でWORLD ORDERというダンスパフォーマンスユニットをされている須藤元気氏の著書です。
私はもともと格闘技好きで、須藤氏のことが大好きでした。格闘家でありながら入場時には派手なロボットダンスをし、トリッキーな戦術で観客を惹きつける。他には、本を出版されたりCDを出したり様々なジャンルで成功をされている。
そんな才能溢れる須藤氏の著書に目がついたので、読んでみました。
タイトルは「やりたいことをすべてやる方法」となっていますが、それについてひたすら書いてある本ではありません。
格闘家時代、WORLD ORDER立ち上げから現在までの工夫や、前向きに物事をとらえる考え方、物の見方、豊かな人生を送るための考え方など幅広く書かれています。
それでは、本書のタイトルに沿って、「やりたいことをすべてやる方法」に焦点を絞って、要チェックだと思ったところをまとめます!
やりたいことをすべてやる方法
1「TO WANT」リストを作る
よく、ビジネス系の本など実用書を読んでいると、「TO DO」リストを作りましょうという言葉を目にしたことがあると思う。結構、書いてある本は多い。
須藤氏は、やりたいことを見つけるためには「TO DO」より「TO WANT」リストを作る方が良い。
TO DOは、すなわち「やらなければいけないこと」であるのに対し、WANTなので「やりたいこと」リストを作ることになる。
自分自身がやりたいことのリストなので、進んでドンドン消化していこうという気持ちになれるということです。
須藤氏は、「TO DO」「TO WANT」の2つのリストを作ってみることをオススメしている。これにより、本当にやりたいことが見えてくるのだと言う。
「自分がやっていておもしろくないものからは、イイものは生まれない。」
2やりたくないことを掘り起こす
やりたいことが見つからない。そういう方は多いのではないでしょうか。私も数ヶ月やりたいことを探しても、全然見つからずに苦しい時期がありました。
須藤氏の考え方は、やりたいことが見つからずにダラダラしてしまうくらいなら、「やりたくないこと」を紙に書き出すことをオススメしている。
やりたいことよりも簡単に思いつくので、些細な事でもやりたくないことリストを作るのだ。その作業をしていくと、自然とやりたいことが見つかるようになってくることがある。
3考える前に行動せよ
どこかで聞いたことがあると思いますが、実際に行なえているかと言うとなかなか難しいことですよね。
須藤氏は、「考えてから行動」していくと、今までの自分の思考パターンに縛られて行動出来なくなると言っている。
そうならないために、思い切って先に行動して、行動しながら考える方が良い。そして、行動を起こしたあと「これは自分にとっていいことだ」と思って行動するクセをつけると良い。
「思い立ったが吉日」ということですね。やろうやろうと思っていながら、やらずに過ごしてしまうことが防げそうです。
4今日が人生最後の日だと思え
普段生活しているなかで、やらなくてよいことをしている時間は案外多い。
今日が人生最後の日だと思ったらどうだろう、きっとダラダラやらなくてよいことをしてはいないと思います。
「♪明日があるさ」ではなく、「♪明日はないさ」と考えてみる。それにより今持てる力を、この瞬間に出し切ることができる。
印象に残った言葉
僕らの人生の最高の贈り物というのは「人生には意味がない」ということだ
どんな物事も中立であって、自分が意味づけることでそこに意味が生まれてくる。前もって意味づけられたことと言うのは、この世にないのだ。
私自身は、良いことも悪いことも捉え方次第とは思って生きている。けれど「どんな物事も中立」という考え方をしたことがなかったのでハッとした。
やはり全ては自分自身の捉え方次第だということですね。
本書を読むことによって、須藤氏が今までどのようにして色々なジャンルに挑戦されてきたのか、どのような工夫をして成功に至ったのかということが分かる。
そして、自分自身がやりたいことを見つけるための方法や、やりたいことをすべてやるための考え方などが盛りだくさんの内容になっている。
須藤氏のように、やりたいことをたくさん見つけ、行動を起こし、夢の実現に繋げていきたいものですね^^
やりたい事をすべてやる方法【電子書籍】[ 須藤元気 ]