どうも、ぴこイチです。
僕は、「太鼓持ち」と聞いてまず最初にサバンナの高橋さんが思い浮かぶ。
実際、彼のエピソードを聞いているとすごいなぁと感心させられることが多い。
ちなみに僕はお世辞を言ったり、ヨイショをすることが嫌いなので全然しないタイプだ。
そんな僕だからこそ、「正しい」太鼓のもち方というタイトルに興味をそそられて買ってしまった。
太鼓持ちというと、上司に媚びへつらい、常にご機嫌取りをしていて、周囲から見下されているような風潮があると感じる。
本書では、いやらしい太鼓持ちではなく、誰からも愛される「正しい太鼓持ち」になる方法が書かれている。
本書には、様々なタイプの上司に対し、どういうフレーズが響きやすいのかといった具体例が豊富に紹介されている。
本書で紹介されている言葉を実際に使うことができたら、相当楽しいだろう。そして、人間関係が良好になり、うまくやっていけると感じる。
しかし、それはそのフレーズを使う人物のキャラクターによるところが大きいと感じる。
さらにTPOを考えないと、完全に逆効果になってしまうような場合もあるだろう。
ある程度、普段から気さくなキャラであったり、冗談を言うことに抵抗がないような方にとって、さらに人間関係を円滑にするためには良い本だと思う。
逆に、もともとお世辞を言ったり、ヨイショを言うことが嫌いな方やニガテな方にとっては、難易度が高いと感じるものが正直なところだ。
僕自身、冒頭で書いたようにお世辞やヨイショはかなり苦手なタイプである。本書の内容も、僕には扱えないフレーズが多かった。
ところが、本書が読み物として、絵も内容も純粋に面白かったことと、著者の言葉に心を打たれたこと。
そして、「太鼓持ちなんてクソだ。俺は媚びるくらいなら出世しなくていいぜ!」
と思う方の、意識が少しでも変わるきっかけになるかもしれないと思ったので、本書を紹介させていただきたくなった。
【】内は本文引用
【8~9割の人の出世は、すぐに頭打ちします。悲しいかな、それが社会の現実です。そんな夢も希望もない現状を打破するために必要なのが「身の程を知る」ということです。自分が子分であることを認めてしまえば、媚びることに対しての抵抗は無くなるはずです。】
媚びるというと悪いイメージばかりあるが、その先の目的を意識し、本気で出世したい人にとっては必要なスキルではないかと感じる。
太鼓持ちってスゴイなと思うとともに、太鼓持ちになれたら強いなと感じさせられる内容だった。
印象に残った部分
ヨイショが苦手な僕でも、まぁこれなら言えるかなというものをご紹介。
①進化止まらないですね!スマホで言ったらiphoneですよ!
これはなかなか言われたら嬉しいのではないだろうか。
飲み込みが早く、要領が良い上司や趣味がコロコロ変わるような上司に最適なフレーズだと紹介されていた。
使う際のポイントは、上司の何かが変化した時。髪型が変わった時や、ファッションが変わった時がタイミングだという。
iphoneと言えば、やはりスタイリッシュであり、最先端な感じがするうえ、年々進化が著しい。
よほどappleを嫌っていない限り、Iphoneと言われて嫌な思いをする方はいないだろう。
何もapple製品に限ったことではなく、ダイソンでもいいかもしれない。
ダイソンなら「吸引力が変わらないただ一つの掃除機」という特徴を何かとリンクさせると、応用が利いて比較的使いやすそうだ。
②僕の両親、めっちゃ〇〇さんに会いたがってるんですよね。
自分自身に対し、「会いたがっている」と言われたら、その相手が嫌いでない限りは悪い気になる人はいないだろう。
これは両親というところがポイント。両親でなくても、とにかくプライベートの誰かというところがポイントになる。
自分の大切な人が会いたいと思ってくれているという事実
そして、それは本人が第三者にその上司のことを良い人だと話しているからこそ効果があるのだと思う
③行ったら絶対楽しくて帰りたくなくなっちゃいますもん!
僕にとっては、ちょっと難易度が高い。
最近の若い方は、飲み会の参加率が非常に低いという。プライベートを充実させたいからというところだろう。
そんな飲み会を断りたい若手が使うフレーズとして紹介されていた。
毎回、真面目に断っていればそもそも声がかからなくなるということは置いておこう。
「今日は疲れているので」「今日は予定が・・・」と真面目に毎回断るよりも、ある程度、相手に嫌な感じを与えてしまう場合もある。
そう考えると、言い方が重要になるが、ある程度テンション高めにウキウキした感じで言えたら完璧だろう。
これはクソマジメなタイプには使えない戦略だとは思う。
以上、わずかながら紹介させていただいた。
いやらしい太鼓持ちではなく、愛され太鼓持ちになりたい方は、本書を読んでみると何かきっかけがつかめるかもしれない