書評 なぜか周りに助けられる人の心理術 DaiGo
以前から人に助けを求めることがニガテな人と、いつも助けてもらっていながらも好かれる人がいることが不思議であった。
そんなとき、ちょうどいいタイトルの本を見つけた。
興味が沸々と沸き上がり、もはやポチらずにいられなくなった。テレビでお馴染みのメンタリストDaiGoさんの書籍を読んでみた。
本書を読み進めると、実に分かりやすく謎が解けてくる。
実は「助けられる・好かれる人なる法則」がしっかり存在することが判明!
もはや、ただの「キャラ得」では片づけられない。
その法則をメンタリズム的観点から、実験結果を交えて余すことなく説明されているのが本書の魅力だ。
全体を通して本書は非常に読みやすく、分かりやすい内容であった。
なかでも、ここが要チェックや‼と思ったポイントを厳選してご紹介!
1「助けてくれた人」を好きになるのではなく、「助けてあげた人を好きになる」
人間の脳は、そのようにできているとのこと。確かに、言われてみたらそうかもしれない。
困っていたり、いっぱいいっぱいになっている人を助けてあげている自分が好き!
というタイプもいると思うが、その助けた対象者のことを好きになるという法則が存在するのだ。
どちらにせよ助けてもらうことは、とにかく得ということ。
2戦略的に「助けてもらう」
1の法則から考えてみると、お願いして助けてもらうよりも「助けてあげたい」と思われる存在になることの方が効果的だと言う。
確かに!
やたら助けてもらうのがウマい人っていますよね。なんだか、助けてあげたくなるようなキャラをしている人。
演出している人もいますが
いつも助けてもらうために、実際にどうすればよいのか
①あえて弱みを見せる
本当は不安や弱気になっていなかったとしても、あえてそういった姿を見せておくことで助けてもらいやすくなる。
②あえて相談する
相談する必要がなくても、あえて相談に行くことで「あなたを頼っています感」を演出できる。
③先手を打って何かしら小さなことでも「助けてあげる」
何か小さなことでも、手伝ってあげておくとお互い様精神で助けてもらいやすくなる
④第三者のいる前で、あえて上司なり、部下をホメる
基本的にはホメられてイヤな人はいない。第三者がいる前でホメることで、より効果が高まる。
「仕向ける」こと「仕組みを作る」ということに尽きるということだ。
僕の場合、③はともかく、①②④はNGだと思ってきたので、一切行ってこなかった。
助けてもらいたくないというより、お願いすることが出来ない性格だったために非常に損をしていたと感じる。
結果、助けてもらうこともなくヒィヒィ言って仕事していたのは言うまでもない。
そんな僕にとっては本当に目から鱗の情報ばかりだった。
まとめ
小悪魔な彼女やヒモのようなダメ男と付き合ってしまう人たちがいる。
何で、そんな人たちと付き合って振り回されるんだろうかと疑問であった。
それぞれに魅力があるのかもしれないが、本書を読んでみると彼らは、実はかなりの策士なのではないかと感じた。
これはある意味、悪用した場合の例であるが、悪用せずに本書に関われている法則を有効活用していきたいものだ。
仕事の効率UPや人間関係を円滑にするなど、ビジネスに活かせる良書であった!