僕は読書感想文以外では小説は読まないタイプだったんですが、30歳手前にして小説の面白さにハマってしまいました。
「小説なんてつまらないから読まない」と言っていた僕が、読み始めたら最後まで止まれなくなった作品だけご紹介します。
初心者だと、どんな小説を読んだらいいか分からない!となりがちなので、僕が色々なジャンルを読んでみて面白くて読みやすかったアンビリーバブルな作品をご紹介します!
要チェックや!!
初心者でも読みやすくて病みつきになる要チェック小説をランキング!
1位:被取締役新入社員 安藤祐介
あらすじ
何をやっても人並み以下の仕事しかできないダメ人間が主人公。そんな彼が大手企業に就職することに成功するが、その仕事はなんと「わざと仕事ができない男を演じる」という彼にしかできない【重大任務】だった!というトリッキーなお話。
【仕事ができないこと】が【最も仕事ができると評価される世界】という夢のある斬新なアイデアが面白いことと、文章が読みやすいのでスラスラ読み進められます。サクサク読めて読後感スッキリ!
2位:カラフル 森絵都
僕が大人になってから最初にオススメされた小説であり、初めて最期まで一気読みした作品です。それくらいのめりこみました。
あらすじ:生前の罪により、輪廻のサイクルから外された男の魂があった。その魂は天使業界の抽選に当たり、人生をリトライするチャンスを得た。条件としては、ある自殺を図った少年(真)の体にホームステイし、自らの罪を思い出さなければならないというもの。
真として過ごす日々の中で、あらゆるできごとは様々な見方によってモノクロにもカラフルにもなるという明るく前向きなメッセージが読み取れる作品。
物語の展開は序盤から分かるようになっているものの、それでも先が気になってドンドン引き込まれていく面白さがあります。
森絵都さんの短編小説のオススメ【最後には臼が笑う】
電車内で見かけた陰湿な中年男性を懲らしめようと中年女性たちが奮闘する少し馬鹿げたお話。 しかし、これが面白い! 30分もあれば読み終わるほどの短編。若干、表現や言い回しが堅いところがありますが、読みにくいとは感じないレベル。
こんなやつが現実にいたら気分悪いだろうなぁと思いつつ少しイライラしながら読んだが、最後のオチが秀逸で見事にスッキリ。久々にとても晴れやかな気持ちになれる作品でした。こちらもオススメです。
Kindle Unlimitedで0円です↓
URL:最後には臼が笑う
3位:宝くじが当たったら 安藤祐介
1位に引き続き安藤祐介さんの別の作品がランクイン。オススメしたい作品はコチラ
タイトルそのままです。普通の会社員が宝くじ大当たりを出したらどうなるかという話。
安藤祐介さんの小説は、普段文章を読まない人でもサラッと読みやすい作品が多いですよ。
難解な言葉や描写表現ばかり使っていることもないため、非常に読みやすいです。
無欲の普通のサラリーマンが2億円の高額当選し、今まで通りに生活していこう!・・・のはずだったのだが、母親に当選告白したのをきっかけに広範囲に知れ渡ってしまい・・・というお話。と、ここまでは誰もが予想できるような展開ではあるが、当選者に起こる【天国】と【地獄】をうまく表現されている点が素晴らしい。
当選者の現実はもっと地獄寄りなんじゃないだろうかと思うけれど、どちらかに寄りすぎれば物語として面白くなくなってしまう。
リアルさの追求と、当選者の【天国】と【地獄】のバランスをうまくとった内容が素晴らしく面白い!
4位:風が吹いたら桶屋がもうかる 井上夢人
友人の紹介で初めて読んだ井上夢人作品
※タイトルと短編の内容は全然関係ありません。
3人で暮している男達のもとに、次々と悩みの相談に訪れる美女たち。その問題を、あまり役に立たない超能力者と無愛想で推理大好きな探偵気取り男と、ごく普通の男(主人公)の3人で解決していくという推理小説のような作品。
毎回、推理小説なみの推理が展開されるけれども、それが完全なる的外れだったというお決まりのオチがある短編集です。的外れであるけれど、その推理が面白い。
論理的思考や推理ものが好きな人はハマるかと思います。軽い気持ちで読める作品ですし、短編なので読みやすさは抜群です。小説を全然読まないでいた私でも、すごく面白い作品でした。
井上夢人さんの他の作品で読みやすいものとして下記もオススメです。The Sixもオススメです。
全然、作風が違いますが、井上夢人さんの作品が好きなら読んでみてほしいですね。こちらも読みやすいです。
井上夢人さんのその他のオススメ小説 【The Six】
6人の超能力を持った子供たちの話。短編集になっています。
ただ単純に超能力を持っている子どもたちを描いているだけでないく、特殊な能力を持ったことで様々なトラブルに巻き込まれたり、生きづらさを感じている子どもたちの心理をうまく描いています。そして、能力者と大人との関わりが温かく、読みやすい作品。
イイなぁと思った点は、本作品に出てくる超能力者は他人との共同生活に支障をきたしたり、孤立してしまったりして「困っている」ということ。
超能力があることでのデメリットや苦悩という見えにくい面を繊細に浮かび上がらせているところが面白い。
5位:逃げ出せなかった君へ 安藤祐介
異常なブラック企業に勤めている3人の会社員と、その周囲で暮らす人々の6話の短編集です。
この小説のメインテーマは、“人は何のために働き、何のために生きるのか”といったところ。
1章目は、ブラック企業に入社した同期3人の話。その話を軸に2章目以降は違う人物の話になるんだけれど、関係ないようで最終的には全てが1章の話に繋がっていきます。
ストーリーの点同士が徐々に繋がって最後は線になる。その過程がバチボコうまいんです。
僕は、ラストでトリハダが立ちました。映画シックスセンスを観たときと同じくらい衝撃を受けましたよ!
そして涙!
もうね、涙なくしては読めない作品ですよ。
これは全ての人に読んでほしい名作です。特にブラック企業に勤めている人、身体にムチ打って働いている人にこそ読んでほしいです。
今まで読んだ小説の中で、ダントツ一番面白い作品でした。要チェックや!!
6位:最後の医者は桜を見上げて君を想う 二宮敦人
25万部突破の感動小説
生きることの尊さについて、じっくり考えさせてくれる小説です。
医療ものということで、患者の状態や心情がかなりリアルに描かれています。“漫画:ブラックジャックによろしく”のような、とても考えさせられます。
物語の主人公は、患者が死ぬことを肯定する医師と、患者が生きることに全力を掛ける医師。この医師2人の患者との関わり方や患者のリアルすぎる心情を知ることにより、生死について考えさせてくれる内容になっています。
ある日、余命宣告をされた時、自分ならどんな選択をしたいだろうか。そういったことを考えたことがない人にとって、この小説はかなり役立ちます。
余命宣告をされた時、どのように生きることが自分にとって幸せなのか。
“よりよい人生”とはなんだろう。その答えは、この本を読むと見えてきます。
こういう作品こそドラマや映画化してほしいですね。
本書だけでも話は一度完結しますが、この後に続編があります。本書で登場した医師の過去があきらかになっていきますよ。読んで面白かった方は、ぜひ読んでみてください。
続編になる
最後の医者は雨上がりの空に君を想うもオススメです。
7位:蟻地獄
インパルス板倉さんの著書。漫画化もされています。
板倉さんが本を3冊も書いているということを全く知らなかったが、たまたま知り読んでみた。
あらすじ:ある2人組が裏カジノでイカサマをして大儲けしようとしたが、バレる。1人を人質に取られ、相棒を助けるために5日で300万円を用意するために奔走するという話。
1人を人質にとられ、なんとかして人質解放のために金を用意するために奔走するというお話。 内容自体は非常に読みやすく、中学・高校生くらいが好みそうな内容。
400ページ以上の大作なので、かなり長い作品ですが、内容もしっかりしていて読みごたえがあります。読み進めていくとハマってやめられなくなります。まさに蟻地獄!芸人が考えたシナリオだからか、しっかりとしたオチがついていて読後感スッキリです。
漫画版もあります↓
8位:こわい物語 十代最後の日 (赤川次郎 ミステリーの小箱)
3作の短編からなる作品。 怖いというより切ない話が多いです。
すごく読みやすくて、一気に読み終えました。 3作ともにSF的な話。
一番気に入ったのは、3作品目。 仕事のできない会社員が奔走していくさまが妙にリアル。 日常に起こりうるような設定に少しのSF要素が加わり、いい味をだしている作品になっています 赤川次郎さんの短編は多く出ていますが、どれも読みやすいので、小説を読み始める方にはすごく良いですよ。
★番外編★
チーズはどこへ消えた? スペンサー・ジョンソン
ビジネスや自己啓発のジャンルになるのかもしれないけれど、小説としても名作です。これは薄くてとても読みやすいうえ、物語としても面白く、人生における様々な気づきを与えてくれるのでオススメ!
2匹のネズミと2人の小人が迷路の中でチーズを探し求める生活をしている。そのチーズの探し方、求め方の考え方や行動がそれぞれ違っていて人生において大事なことを教えてくれる。チーズ探しの内容は、仕事であったり結婚であったり人生の様々なテーマに当てはめられる。
若い方~年配者まで幅広い年齢層の方に良い気づきがある良書。
普段本を読まない人であってもページ数が少なく、非常に読みやすいためオススメ。特に若い方にオススメしたい名作を要チェックや‼
本は薄いが内容は深い超名作を要チェックや!!
チーズはどこへ消えた?の続編が時を越えて出版されました。こちらもすごく面白かったです。
チーズはどこへ消えた?が面白かった方は是非読んでみてほしい作品です。
初心者が小説デビューをする際に読まない方が良い作品
①古い小説を読む
例えば、夏目漱石「こころ」・太宰治「人間失格」といった、古い作品を読むことはオススメしません。確かに名作と言われていて評価されている作品には違いありません。
ただ、普段から文章を読む習慣のない人が読み始めると、読み進めにくくて挫折する可能性が高いです。
また、文章が難解で分かりにくいことも挫折率を高めることになります。小説嫌いになる可能性もあるため、初心者は避けた方が良いです。
②村上春樹は避ける
これは僕が小説デビューする際に、小説好きの友人からアドバイスされたことです。
いくら小説を読まない僕でも有名作家の本だったらハマるかもと思ったんですが、意外なことに多くのファンがいる一方で面白くないという人も大勢いるんだそうです。
実際、小説が好きになってから村上春樹さんの作品を読みましたが、正直言って意味不明で理解できなかったり、面白いと思える作品には出会えませんでした。というわけで、村上春樹さんの作品は初心者にはハードルが高い&好みが大きく分かれるようなので最初は避けた方が無難です。
まとめ
小説は一つの趣味として、かなり良いものです。僕は漫画も映画も大好きですが、1人黙々と没頭した時間をとれる小説は素晴らしい趣味だと感じています。
まずは、読みやすい小説から読んでみることをオススメします!
面白い小説があったら随時追記していきます
明日も読みやすい小説を要チェックや!!
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