書評 すごい!ホメ方 内藤誼人
◆おおまかな内容◆
本書の特徴は、ホメることは大事だと分かっていても、具体的にどうしたらいいの?という方のために、ホメる技術が徹底的に書かれた本になっている。
当然、ホメたい対象の方のタイプによってホメ方は変わる。対象が男性か女性かによっても変わってくる。
どういうタイプの方には、どのようにホメたらよいかと言うところまで掘り下げて書かれていて非常に分かりやすい内容だ。
ホメ方!というタイトルの本でありながら、実は「叱り方」「励まし方」についても触れられている。
この2つの要素も、人を動かすという目的を達成するためには重要な要素であることが伺える。
褒める技術!効果的なホメ方3選
ホメると言っても、当然何でもホメれば良いというわけではない。
コツがあるとともに、NGパターンも存在するということは認識していなければならない。
①「皮肉な意味が含まれていないか、あらかじめチェックせよ」
私がハッとしたNGパターンとして、これが挙げられる。
言葉には表の意味と裏の意味があり、相手がどのように受け取るかは相手次第だということ。
例えば
「やればできるじゃないか」という言葉には、「いつもちゃんとやっていない」ニュアンスを含んでいる。
たとえホメる側がそのように思っていなくても、誤解されかねない表現を避けるよう意識する重要性を感じた。
②ホメる相手を好きになる
これは、よく言われることだと思うが嫌いな相手でもホメたい場合は好きになることが大事だという。
分かっちゃいるけど難しいよねソレ・・・と正直思っていた。
アメリカの心理学者ポール・エクマン博士によれば、心の中に嫌悪感があると声のトーン・表情などに【自分でも気づかないうちにあらわれてしまう】のだという。嫌いな相手と接する時、自分では完璧に隠せていると思っていても対手には伝わってしまう。
その状態でホメたとしても効果は激減するということだろう。
③しゃべらないでと頼む
直接人をホメるのがニガテな方にオススメだなと思う技術として。
第三者を介してホメると効果的ということを聞いたことがあるかと思う。
本書でも紹介されていたのだが、さらに応用編として話した第三者に対し「しゃべらないで」と頼んでおいた方が効果的だと言うのだ。
なんと、アメリカのある会社で行われた調査では、1500人の調査で「しゃべってはいけない」と言われた内容をなんと93%もの人が結局はしゃべってしまうということが判明したという。
驚異の数字ですね(笑)
つまり、第三者を介してある方のことをホメておけば、仮に嫌いな方をホメることも難しくないことになる。
自分にとってニガテな方や嫌いな方のある部分も、見方を変えれば短所でさえ長所に変えられる。
良い面にフォーカスして出来るだけ嫌いな人を減らしていきたいものだ。
まとめ
日本人は、外国人に比べると感情表現もしかりホメることが得意ではないと言われているし、そう思う。
私も漏れなくその一人であるが、今後はイヤミなく人をホメていきたいと思わせてもらえる良書であった。
みなさん、「ホメること」は人間関係を円滑にする素晴らしい技術ですよ!
ホメる技術を学びたかったら、本書を要チェックや‼
すごい!ホメ方―職場で、家庭で、恋愛で…相手を思うままに操る悪魔の心理術 (廣済堂文庫)
内藤 誼人 廣済堂出版 2007-10-10
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もっとすごい! ホメ方 仕事で、仲間うちで、男女関係で…相手を知らぬ間に操る奇跡の心理術 (廣済堂文庫)
内藤 誼人 廣済堂出版 2014-05-22
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