著:青木真也 書評 「空気を読んではいけない」
書店に立ち寄ったところ、まさかの書籍が出ていた。
「えっ!青木真也が本出してる!これは買いや!」即買ってカフェで一気に読んだ。
著者:青木真也
PRIDEやDREAMでも活躍し、現在はONE FCのライト級王者である青木真也氏。
彼が「空気を読まない」ということは、格闘技ファンなら誰もが知っていることだ。
彼は、その言動が問題視され、アンチも相当数いると思われるが、僕は、そんな青木選手が大好きだ。
彼の空気を読まずに我が道を進み、きっちり結果を出している姿がカッコいいと思っている。
彼の試合には華があって普通の人には成しえないような勝ち方や戦い方をするところに魅力がある。
また、勝つためにはルール違反スレスレの卑怯な戦い方をしてブーイングされても一切気にしないほどの強い心臓を持っている人。
そう思っていた。
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書評
ところが、本書を読んでみると、実際はファイターとしてどのように感じて試合に臨んでいるかなどが赤裸々に語られている。
試合で見られる印象とは違い、実際は強烈な恐怖に襲われていたり、逃げ出したいと思うこともあるという意外な一面がみられた。
著者の生き方を一部紹介する。
彼は、朱に交われば赤く染まるということを感じていて、あえて人付き合いをしないようにしている。
そのため、自分と価値観が合わない人や、悪い影響を与えそうな人とは、年に数回は「縁切り」をして関係を絶つようにしているそうだ。
また、群れることで自分の考えが汚されると考えているため、「友達はいらない」「人と食事に行かない」ということもされている。
基本的に、誰かに依存したり頼ることなく、自分の脚でしっかり立ち、ブレない軸を持っていると言える。
何かひとつのことを極めたければ、本気で取り組まなければならない。
その本気で取り組むという意味についても厳しい意見を持っている。
常に結果が求められる格闘技の世界で、トップである青木選手の言葉は辛辣だが、あまりにも的を射ていた。
本書は、批判的な意見も出そうな内容であったが、僕は素晴らしい生き方だと感じているし、実際に同じようなことをしてきた↓
価値観が合わないなら躊躇なく縁を切ろう。人間関係の整理。具体的方法と体験談
こんな方にオススメ
今の時代、SNSやリアルの世界で、不必要な人付き合いにより消耗している人がいる。疲れ果てた結果、自殺する人までいるくらいだ。
そういう人付き合いに疲れている人に特に読んでみてほしい。
あとは、青木選手のファンの方。
特に、廣田選手の腕を折った事件時の精神状態の話や、長島選手に派手に負けた後の心理状態など裏話が語られていたところはファンとしては面白い内容だった。
青木選手のことが大嫌いな人以外にはオススメしたい良書だ。
そもそも大嫌いな人は手に取らないと思うが・・・
人付き合いに嫌気が指している人にとって、著者の刺激的な考え方が助けになるだろう。