まいど、ご訪問ありがとうございます。無類の読書好き、なまけタイガーです。
僕は、自称ミスターポジティブですが、武田双雲さんのポジティブな考え方には驚かされることが多いです。
以前読んだこちらの書籍で、武田双雲さんの 超ポジティブな考え方に衝撃を受けたことがきっかけで大好きになりました↓
そんな大好きな武田双雲さんの新作書籍が出ていたので読んでみました。
表紙に大きく書かれた「疲れない‼」の文字、そして、ご本人の楽しそうな顔。これだけで惹きつけられます。
東大理科大学卒業後、NTTに就職、約三年後に書道家として独立された方です。
元々書道の世界に行くことは全く考えていなかったためNTT東日本の営業部に就職。部内では字が上手いと評判だったが、ある女性社員の名前を代筆したところ、その筆跡を見た女性から「今までは自分の名前が嫌いだったけど、初めて自分の名前が好きになれた」と涙を流して感動され、それを機に翌日辞表を出して会社を退職[1]、母・武田双葉の書道教室で1年間書を学び、その後ストリート書家としてスタート。路傍で道行く人の希望で即興で書くスタイルを披露、その後、墨を使った大字パフォーマンスでテレビなどに取り上げられ、NHKの大河ドラマのタイトル字などデザイン書の分野で注目される。元来は左利きであり、書のときのみ右を使う。ただし左で書くことも可能。
引用:wikipedia
印象に残った部分と感想
【】内は本文より引用
①疲れる前にチューニング
疲れは、回復不能なまでに至る前に自分の状態を知らせてくれる信号であるため、人間にとって必要なもの。
この信号を無視して残りの体力が尽きるまで頑張ってしまえば当然疲れてしまう。そこで、早い段階で信号をキャッチすることが重要。
著者はこれについて、調子を合わせるという意味で「心のチューニング」と呼んでいる。
著者にとってのチューニングは1時間かけて「書く」動作。
「書く」というアナログな行為と、ゆったりした時間感覚の中で瞑想したりバランスをとったりすることでチューニングがあってくるのだという。
こうした時間をとり、日ごろからチューニング(ケア)をしていくことで、疲労しきらないようにすることが大切とのこと。
②幸福度を増すラッキー・リスト
脳にネガティブ情報があふれてしまうと、それが疲労に繋がってしまう。そこで、よりよい言葉をインストールしておいた方がよい。
そのために著者がすすめているのが、「ラッキーだな」と思えたことを書き連ねていくラッキー・リストを書くというもの。
このリストの優れた点は、「書く」動作と「ラッキーの視覚化」が同時にできることが挙げられる。
書くことでラッキーが視覚化され、反芻することにより幸福感が高まる。結果、心と体のチューニングが合って疲れにくくなる。
③言霊の力
【「言霊」とは、日本人が古くから信じている、言葉に宿った霊力のことなんですが、これがただの迷信ではない証拠に、声に出した言葉が本当に自分の体や現実の出来事に影響を及ぼすんです】
このことは、多くのアスリートから聴いたことがあります。女子サッカーの澤穂希選手やテニスの松岡修造さんも同様のことをおっしゃっていました。
そういった理由から決してネガティブなことは口にせずポジティブな言葉を意識していたそうです。
著者は、ネガティブな言葉を口にするほど、大変さが身に染みてどんどん疲れてくる。ポジティブ言葉を口にするほどイキイキ、ハツラツしてくる。
つまり、言霊の利用して、疲れないようにする、もしくは疲れないための「言い方」を意識すると良いということをおっしゃっていた。
「幸せ」そうな言葉を発するように心がけてみるだけで、自分のマインドが整い、周囲の環境が良くなる。そうなれば疲れる要素がグッと減ってくるとのこと。
これは僕自身の経験ですが、口に出すことで余計に疲れてしまうと言うことを感じています。
「嫌だなぁ」「疲れたなぁ」と口に出してしまうと、自身が吐き出した言葉を自身の耳で聞くことになる。
それが脳に伝わり、ネガティブな情報がインプットされて絶対的な事実になってしまう。だから、余計に疲れてしまうのだと感じています。
最悪、思っていたとしても口に出さないということが大事ですね。言霊の力、恐るべし。
④毎日がバカンスと考える
著者は肉体の疲れよりも精神の疲れの方が厄介だという。
実際、肉体的に疲労するようなことをしなくても強いプレッシャーがかかってドッと疲れた経験は誰しもあることと思います。
著者が仕事を受ける場合、わくわくできるかどうか、作り手が感動できるかを基準にしているそうです。
そんな著者は、とことん楽しんで生活するために「毎日がバカンス」と唱えるのだという。
バカンスは誰かに、ああしろ、こうしろと言われて過ごすものではないですよね。実際に唱え続けていると、本当に発想が変わってくるそうです。
精神的に辛い・キツイと感じず、楽しめる・わくわくできるような仕事を選ぶということと、そういう考え方にシフトできたら疲れない。
そういうことを言っているのですね。
⑤好きでしかたがないと書くと本当にそうなる
嫌いなことだとしても本心とは真逆のことを書く。「好きでしかたがない」と書くと本当にそうなるという。
著者の書道教室では「嫌いなものを書く」というワークショップが行われており、そこでは衝撃的な出来事が起きている。
実際の出来事
家事の中でアイロンがけだけはどうしても嫌だという生徒がいた。その生徒に「アイロンがけが楽しくてしかたがない」と書いてもらった。
すると
【恥ずかしいんですけど、もうなんだかすごくアイロンのことが気になっちゃって・・・次の日曜日には旦那と連れ立って新製品のアイロンを買いに行くくらいにはまっちゃったんです】
【「嫌い」という気持ちを抱くと言うことは、言い換えればそれだけ強い関心を持っているということです。だから、「嫌い」は「好き」にひっくり返りやすい】
仕事が辛い・嫌だと思っている方にとって、最高の魔法ではないでしょうか。
必ずしも、良い結果が得られるとは限りませんが、プラスにならないにしても、マイナスになることはないでしょう。
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まとめのひとこと
本書を読み終えて、武田さんは本当にあまり疲れないのだろうなと感じました。表紙の表情を見ていても、それが伝わってきますね。
そんな著者にとって、心のチューニングは「書くこと」だという。
しかし、「書く」ことにこだわらなくても「その人の心と体に気持ちよく作用するのであればなんだってかまわない」とも語っていました。
僕は、考えを表出したりまとめたりすることが好きなので、文字を書くこともあればパソコンでタイピングすることも多いです。
両方とも好きな作業なので苦になりません。心のチューニング方法は、簡単でかつ、本人にとって習慣化しやすいものを選ぶことがコツではないかと感じますね。また、本書を通じて「言霊の力」や「書くことの力」すなわち、表出することの威力を思い知らされました。
本書を読むことで、日々を楽しく、疲れないものにしていけるかは、自分の気持ちや考え方次第なのだと感じました。
さっそく本書に書いてあった方法を生活に取り入れたいと思います。