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とても面白い心理実験をまとめるだけの記事

投稿日:2018年6月4日 更新日:

とても面白い心理実験をまとめるだけの記事

思い込みで絶命した死刑囚

 

1883年、オランダで「ブアメード」という名の政治犯の死刑囚に対して医学の発展を名目に行われた「心理実験」

 

死刑囚ブアメードに伝えられた内容は「人体からどれだけの血液を抜いたら人は死亡するのか?定説では3分の1になったら死ぬと言われているが、それを証明する実験をしたいので協力して欲しい」というもの。

 

それに対しブアメードは同意し実験を開始した。医師らはブアメードを目隠しし、ベッドの上にしばりつけ、彼にわざと聞こえるようにその周りで話し合いを始めた。

 

そして「人は、3分の1の血液を失ったら間違いなく死ぬ」という結論で話を終える。医師は彼に「実験開始」を言い渡し、ブアメードの足の親指にメスを入れ、用意してあった容器に流れ出る血液をポタポタと落としはじめた。

 

その音は実験室中に響き渡った。実験室に響き渡る血の音は、まさに死へのカウントダウン。彼は、自分の血がしたたり落ちる音を聞きながら、どれほどの恐怖を感じながら死を待ったのだろうか。

 

ブアメードにはさらに、1時間毎に出血量が告げられる。極限のストレス状態に違いない。5時間後やがて総出血量が体重の3割を越えたと告げられたとき、彼はついに息絶えてしまった。ブアメードの死亡が確定した。実験終了しかし、実はこの実験では彼の血液はただの一滴も流れ出ていなかった。

 

ノーシーボ効果(反偽薬効果、ノセボ効果)

 

とは、プラシーボ効果とは逆の効果もので「害を及ぼす」という意味。薬学的に根拠のないものでも、それを有害だと信じ込んで悪化したり回復が遅れたり副作用の症状が出たりすること。例えるなら、毒だと思い込んでいる普通の小麦粉を飲んで、気分が悪くなる。これが、ノーシーボ効果。

 

ガンではないのにガンと宣告されて絶命

2005年にクリフトン・メドア博士が科学誌に発表した論文

 

末期肝臓がんと診断され、余命数カ月と宣告された患者が報告された。その患者は末期ガン告知された後、気落ちしてどんどん体力を失っていき、告知された余命すらまっとうできずに帰らぬ人となった。しかし、驚いたのはその死後のこと。

 

実は医師の診断が間違っていて患者はガンなどにはかかっていなかった。つまり「自分はガンで死ぬ」と信じたせいで死んだ。しかし別の見解では、心臓などの内臓器官は意思や暗示とは無関係に働く不随意筋のため、彼は「死という極度のストレス状態で心臓発作が起きた」にすぎないと否定する説もある。理由はともかく、実際に思い込みによる死亡例が存在した。

 

皆さんは、暗示による効果を甘く見ていないだろうか?

 

人生がどれだけ変わるか。口ぐせに是非して欲しい。言葉や思い込みを軽くみないで、「私はできる」「必ず出来る」「私は大丈夫」人が死ぬほどの効果を、お試しあれ。人は環境に影響されやすい。

 

スタンフォード監獄実験

アメリカの心理学者ジンバルドらが実施したスタンフォード監獄実験より

 

大学内に巨大な模擬刑務所をつくり、公開募集した男性たちを囚人役と看守役に分け、それぞれの役を演じてもらった。実験直後から、感主役は傲慢になり、囚人役は卑屈で無気力になっていった。

 

彼らは演じているうちに本物の看守、囚人のようになった。嘘だと分かっていても、演じ続けることで性格や行動パターンは変えることができる。図書館に行くと勉強がはかどるのは、静かだからということもあるが、周りに勉強をしている人がいる環境だからということが言える。

 

メイクの力

ある実験で、街頭インタビューのインタビュアーに女子学生を起用し、素顔でインタビューする場合とプロのメイクアップアーティストがメイクを施してからインタビューする場合とで、インタビュアーの態度を比較した。

 

結果、プロにメイクしてもらった女子学生は、素顔の時よりもはるかに積極的に通行人にアプローチし、インタビュー自体も素顔の時とは打って変わって自信に満ち溢れたものになった。メイクや服装によって自分に自信が持てたり、積極的になれることが判明。

 

シロクマのことは考えないで

アメリカの心理学者 ダニエル・ウェグナーが1987年に行った実験

 

シロクマの映像を見せた被験者たちを3グループに分けて3通りのことを教示した。

 

グループ1:「シロクマのことをよく覚えておいてください」

グループ2:「何を考えても構わないがシロクマのことだけは考えないでください」

グループ3:「シロクマのことは考えても考えなくてもどちらでもいい」

 

結果、一年後に一番シロクマのことを覚えていたのはグループ2であった。この現象は「皮肉過程理論」と言われている。

 

人間の脳は忘れようとすればするほど記憶に留まり、覚えておきたいことは忘れやすいということ。思い返すと、学生時代の授業中に「これは覚えなくていいけど」と言われたことほど妙に覚えているような気がする。

 

ネガティブもポジティブも感染する

人には、共感細胞と呼ばれるミラーニューロンがある。これは、たとえばテレビや映画を観ていて悲しい気持ちになるのは、ミラーニューロンの働きで登場人物に感情移入しているから。あくびが移るのも、この細胞の影響と言われている。

 

カリフォルニア大学の研究者、ハワード・フリードマンは論文より↓

「不安を言葉や態度で強く表現している人が視界に入ると、自分も同様の経験をする可能性が高い。それによって、脳のパフォーマンスが悪影響を受けるからだ」

 

ミラーニューロンがあることで他人の喜怒哀楽に共感したり察するということができるが、自分の意思に関わらず影響を受けてしまうという特徴もある。つまり、身近にネガティブな方がいる場合、自分自身もネガティブになってしまう可能性が高くなる。

 

ストレスを強く感じてイライラしている方がいれば、自分もそのような影響を受けやすくなる。研究から、ストレスを感じている友人や家族、同僚に会うと自分まで瞬時に影響を受けてしまうことが分かっている。ストレスを感じている人を見ただけで、被験者の26%がコルチゾール(ストレスホルモン)のレベルが高まったとのこと。

 

朱に交われば赤くなるとは、まさにこのことだ。ポジティブな人の近くにいる方が、自身もポジティブになり幸福感が高まるということになる。ネガティブな気持ちになりたくないなら、そういう人に近づかないこと「朱に交われば赤くなる」と言いますが、思っている以上に人は環境に影響されやすいと言える。

 

たとえば、普段はキチンと信号待ちをしている人でも、大勢の人が赤信号を渡っていると、ついつい信号無視をしてしまいやすくなる。

これは「同調行動」と言われている。

 

実験では、答えが誰にでもわかる簡単なクイズでも、周りにいる人が、不正解を選択すれば、およそ3人に1人が間違った答えを選んでしまうことが明らかになっている。周囲の意見に流されやすい。

 

人間の心理は面白い。

 

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